――現在の業務内容を教えてください
メディアソリューション本部の収益責任者を務めるとともに、本部内の「アカウント推進部」の部長を兼任しています。
アカウント推進部は、広告主のマーケティング課題を解決する、いわゆる営業部隊です。お客様の課題をヒアリングし、ブランディング支援から、コンテンツ制作、リード獲得、イベント企画まで、あらゆる手段を使って解決策を提示し、実行していく役割を担っています。
――チームの雰囲気は
一言でいうと、「癖のある、人間味あふれる集団」です。 実は、メディアや広告業界が未経験のメンバーや、営業自体が初めてというメンバーも多いんです。それもあり、みんなの「得意・不得意」がはっきりしています。「ここは自分がやる、そっちは任せた」と、お互いの凹凸をパズルのように補い合って泥臭く勝っていく、そんな温かさと活気があるチームです。
――この仕事の心構え、こだわりなどあれば教えてください
お客様相手の仕事だからこそ、常に「言葉の裏側を想像すること」を大切にしています。
ビジネスの現場では、相手の言っていることと、本当に求めていることが違う場面に何度も遭遇します。出てきた言葉は氷山の一角にすぎません。だからこそ、「なぜ今、この人はこの言葉を選んだんだろう?」と、常に一歩引いて想像力を働かせるようにしています。言葉をただ文字通りに受け取るのではなく、その人の立場や状況に思いを巡らせることで、本当の意味で相手の役に立つ仕事ができると考えています。
――今後、目指していきたいところはありますか
これまでも常に意識してきたことですが、メディアの営業というと「広告枠を売る」というイメージを持たれがちです。
でも、私たちには、企業のキーパーソンを読者に抱えているという強力な資産があります。 だからこそ、広告主の「キーパーソンにメッセージを届けたい」という課題に対して、お客様と同じ熱量で向き合うだけでなく、キーパーソンのリアルな課題を熟知している立場として、「どういう文脈で、どんなコンテンツを届ければ相手の心が動くか」を一緒に考え抜く存在でありたい。
ただの枠売りではなく、本質的な課題解決をプロデュースできるチームであり続けたいと思っています。
――近年、業務で変化したと感じることはありますか
コロナ禍とその後は、「いかに大量にリードを獲得するか」というご相談が多く、課題とソリューションがシンプルでした。一方で現在は、商談や事業成果にいかにつなげるか、というご相談が多くなっています。単に数を追うのではなく、「誰に、どんな文脈で届けるか」、そして接点をどう関係性に変えていくか。経営に近いところでの課題をお伺いすることが増えた印象です。
また、AIの普及によってビジネスモデルそのものの見直しを迫られる企業も増えており、それに伴い「自社の価値をどう再定義し、どう伝え直すか」といった、ポジショニング転換に関するご相談も増えたように思います。
――AIは使っていますか
はい。部署としてもAI活用は積極的に進めており、複数のAIツールを常に立ち上げ、チームの一員のように併走させながら業務を進めています。 AIに任せられる作業は積極的に委ねて生産性を高めることはもちろん、壁打ち相手として思考を深めたり、視点を広げたりするためにも活用しています。
AIに任せられる領域が広がるほど、逆に「人間力」や、先ほどお話しした「言葉の裏側」を読み取る力が、これまで以上に重要になると考えています。
――OJTについて教えてください。
私たちのチームでは、先輩社員に同行してすぐに現場に出てもらいます。最初は戸惑うこともあると思いますが、むしろそれでいい。現場でしか掴めないものがあると思っています。
ただ、担当するお客様がどんな課題を抱えているのか、その業界で今何が起きているのかを、自分なりに調べ、考えてみてほしいと思っています。そうやって蓄えた背景知識が、お客様との会話に厚みを持たせ、その奥にある本当の課題が見えてくるのです。
――転職を考えている人へのメッセージ
転職活動をしていると、つい「自分らしさを活かせる場所はどこだろう」と考えてしまうかもしれません。でも、個性って「自分を出そう」と意識して出すものじゃなくて、目の前のお客さんやチームのために無我夢中で汗をかいているうちに、勝手に滲み出てしまうものだと思うんです。 だから、「自分が自分が」ではなく、「読者やお客さんに価値を届けること」に本気で向き合える人と、一緒に働きたいと思っています。
――これからの夢を教えてください
私は昔からドラマや小説が大好きで、一見何でもない場面でも「この人はなぜこんなことを言ったのか」「本当はどんな感情だったのか」と、つい裏側を考えてしまうタイプです。いま私たちのメディアは「変革リーダーと共により良い世界を目指して」というコンセプトを掲げていますが、変革の実態は、きれいな言葉だけでは語れない、人の思いや葛藤が複雑に絡み合う、とても生々しいものだと思っています。
だからこそ、誰かの挑戦を「成功事例」として整理して終わらせるのではなく、その過程にある迷いや泥臭さも含めて伝えていきたい。何かを変えるときは、面倒なことや孤独な時間も多いからこそ、その過程すら「あるあるだよね」と笑い合えたときに、もう一度踏み出す力が生まれると思うんです。
そうやって、挑戦のリアルを面白がりながら、前に進む勇気をチャージできるような場や物語を、広告やメディアの枠を超えてつくっていきたい。それが、これから実現したいことです。