――入社までの経緯を教えてください。
2年間のシンクロナス編集部でのアルバイトを経て、今年の7月に正社員として入社いたしました。
というのは、子どもの時から編集者に憧れる一方で、教員になるという夢も持ち続けていて、編集部でアシスタントのバイトをしながら教職の勉強を続けていました。
教育実習期間は一時バイトを休ませもらい、無事に教員免許を取得することができました。ですが、編集部での仕事を続けていくうちに、もっと深く関わりたいという気持ちがどんどん大きくなっていって。悩んだ末に編集者の道に進むことを決め、正社員として採用をしていただきました。
――なぜ編集職になりたかったのですか。
自分の人生の節目にはいつも何かのコンテンツがあって、特に小中高とサッカーをしていたときは小野伸二さんの本を読んで、大きな影響を受けました。だから今度はコンテンツを作る側になって、誰かの何かのきっかけになりたいと思いました。悩んでいる人の問題解決をしたり、知識や情報で誰かの人生を豊かにできるのが編集という仕事の魅力だと思います。
――改めて、仕事内容を教えて下さい。
シンクロナスはコンテンツを様々な形式で楽しめるのが特徴で、業務は記事の編集や、動画のディレクション、ライブ配信の構成やMCなど、多岐に渡ります。
著名な方のインタビューや、世界で活躍するアスリートのイベントなどもあり、いろいろな人に会えて自分が描いたことがカタチになる、とても刺激的でやりがいのある仕事です。
――むずかしさ、成長のきっかけなどあれば。
難しいのは「決断をすること」ですね。コンテンツ制作では、関わる人の様々な意見を、それも限られた時間のなかで取捨選択しないといけません。
ライブ配信を始めたころは、決断どころか自分の意見をほどんど言えませんでした。担当でありながら新米という立場に甘んじてしまったことを後悔しています。いつ何時でも決断できるように、しっかりと準備しないといけないと思いました。
――どのような働き方ですか。
イベントやライブ配信以外は基本的にはリモートワークで成り立ちますが、できるだけ出社するようにしています。単純に話したほうが早いという事もあるし、何よりもオフィスでのコミュニケーションが楽しい。業務時間は日によって違って、時差のある海外にいるアスリートに合わせて深夜になることもあります。
家では、小学校1年から使っている椅子を使っていたらさすがに腰が痛くなってきたので、リモートワーク支援金でちゃんとした椅子を買いました。
――社内の雰囲気を教えてください。
とてもいい雰囲気だと思います。皆が様々なバックグラウンドを持っていて、「こんな人が多い」というふうには括れず、バラエティ豊か。本田圭佑さんの言葉を借りれば「個」の力が集まったチームだと思います。
――今後の目標
教員を目指した経験を活かした企画をいくつか構想中です。シンクロナスはアスリートの指導者だったり、学校を舞台にした連載もあるので、「教育」や「コーチング」の分野と相性がいいんじゃないかと思います。そしてその企画を育て、しっかり収益をあげられる商品にしたい。売上げ売上げと強くは言われないチームですけど、これからはそこをもっと自覚しないといけないと思っています。
プライベートでは、漠然としてますけど人を大切にしたい。学生時代の友人、会社の同僚など、ここまで築いてきた人たちとの関係を保ち続けていきたいと思っています。流行りのリセット症候群にならないようにしないと(笑)。
――編集者にはどんなスキルが必要ですか。
自分の好きなことや思ったことを磨いていけることだと思います。そのためにはどんなことでも一度立ち止まって疑ってみることが大事。自分のアイデアはもちろん、人の意見や決まり事など、そのまま受け入れるのではなくて、疑って仮説をたて、再度調べてを繰り返して、最終的な決断をして進むことが僕にとっての「主体性」だと考えています。
それから、自分の考えと心身を大事にできること。様々な仕事があって、楽しいだけではなく大変なことも多いので。僕自身もつい無理してしまうことがあるので自戒をこめて、です。