2023年9月21日、CDP活用をテーマにしたイベント「TREASURE DATA PLAZMA30」が開催されました。当社の鵜山と富部が登壇したセッション「メディアデータの活用に挑戦し続けた10年間~失敗と成功の先に」の一部を抜粋して掲載いたします。
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■トレジャーデータの導入と活用の振り返り
弊社では2013年、トレジャーデータの日本法人設立翌年より「Treasure Data CDP」(以下、TD)を導入いたしました。
メディアではいち早く導入したわけですが、今ほどUIが発展していなかったため、データの設計やSQLに苦心したことをおぼえています。今後のためにデータの利活用を考えるというのが目的だったので、とにかくまずは自分で触ってみて、様々なビジネス課題に対して有益なスキームが設計できないか、トライアンドエラーを繰り返しました。
まずはWeb広告のターゲティング配信を試みたのですが、当時はアドサーバーとの連携が煩雑で、かつ優位性のある商品設計が難しかったため断念しました。次に会員のデモグラ推定も試みましたが、推計するためのデータ量や変数設計の問題で正答率があがらず挫折しました。
一方、読者の行動分析やレポーティングには一定の評価をクライアントから頂けました。メディアのデータだけでなく、クライアントサイトまで統合して行動を分析する広告商品を構築。好評をいただき現在も改良を重ねています。
その後、2017年頃からは徐々にCookie規制が強まってきました。データ保全の重要性が増すなか、TDでセキュリテイが担保されていることが大変心強いです。
コロナ後には、弊社の事業は大きくウェビナーへシフトしました。動画視聴データとのマッチングなどにも、TDの柔軟さが役立っています。
昨今では、ChatGPTなどのAIの台頭や、様々な規制の強化があり、データ分析の世界にも大きな転換期がきています。メディアとしてももはやAIと向き合うことは避けられず、これからは一層のスピード感と適応能力が試される時代になるのではないかと考えています。
■活用事例
活用の一例を紹介いたします。
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①広告施策のレポート
・タイアップ読者の閲読傾向
・読者の長期的な閲読傾向の変化 → 商材分野への興味・関心の向上
・ターゲットとなる人ひとりひとりの行動分析
②広告施策のプランニング
→ 特定ジャンルの長期的な動向を分析(本数、UU、ワード、時期など)
③コンテンツパフォーマンスの算出
→ メディア会員登録への導線と属性をかけ合わせることで記事本来の貢献度をはかる
今後の課題
鵜山:大切なのは何事も試してみて、とにかく経験すること。そのときうまく行かなくても、いつかダメだったという経験が活きる機会が来るので、これからもトライアンドエラーを繰り返していきたい。またデータ分析をしているとミクロな世界に行きがち。データを活用するのが目的ではなく、事業をスケールさせるためにデータをどう活用できるのかマクロな視点を忘れないようにしたい。
富部:これからはより直接的に顧客(=読者)へ還元する活用法を模索していきたい。社内の話になるが、部内のメンバーにはぜひデータ活用のイメージを膨らませてほしいと思う。
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