2018.6.4

ページビュー数を増やすために(2)KPIを決めましょう

目標達成のための「戦略」と「戦術」

小川 卓(株式会社日本ビジネスプレスCAO)

メディア 分析
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ページビュー数を増やすために(2):KPIを決めましょう

前回の記事では、目標設定をすることの重要性を紹介いたしました。しかし目標設定をすることはあくまでもスタートです。大切なのはその目標を達成するために方針を決めて、さまざまな策を実行してそこに到達することです。

ウェブマーケティング業界ではKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)という言葉があります。なんか難しそうですよね、アルファベット3文字の略語が多いので、どれがどれだか分からなくなりそうです。

しかし、KPIというのは漢字二文字で表せば「戦略」なのです。一気に身近になった気がしませんか。つまり目標を達成するためには「戦略」を決める必要があるということです。

「戦略」と「戦術」の違いは

前回はゴールを「山」に例えて紹介しました。どの山をいつまでに登るのか?というのがゴールです。そして戦略とは、どうやってその山を登るかを決めるということです。例えば富士山を登るにしても様々な登山ルートがあります。

 

それぞれのルートは時間や難易度が変わります。この中からどれを選ぶかが戦略を決めるということです。オウンドメディアの改善に関しても一緒です。ページビュー数や広告売上などの目標を設定した後に、その達成方法はさまざま考えられます。検索エンジン最適化(SEO)対策かもしれませんし、ソーシャルメディアの運用、提携先の拡充、サイト内の改善などが考えられます。すべてを実行することが出来れば理想ですが、リソースの問題なので現実的には難しいのではないでしょうか。

そこで、様々な内容から「重要」なものに絞り込みます。そしてそれを数値で計測するのが「重要業績評価指標」なのです。例えば「提携先の拡充」であれば、それを数値化すると「提携先からの流入数」ということになります。この数が増えれば、サイトにとって提携の貢献が大きくなることが分かります。つまり「提携先からの流入数」はKPIの一種として考えることが出来ます。

そして戦略(通常は複数設定することが多いです)が決まったら、次に戦術を考えるわけです。先ほどの富士山の例に例えるのであれば、もし「御殿場ルート(緑色)」という戦略を選んだのであれば、それを実現するために必要な準備やプランが戦術です。

例えば予算がいくら必要なのか、どういった装備が必要なのか。どこにいつ集合していつまでに山頂を目指すのか。そういった具体的な内容を決めるのが「戦術」の考え方です。

先ほどの「提携先からの流入数」という戦略に対して、戦術は「まずは提携先の候補を同業他社の提携先を調査してピックアップ」「来月までに提携先の優先順位をつけてコンタクトを取る」「3か月以内に最低2社は決めて、3月目以降から月50万件の流入増を狙う」これを実現するために「担当者Aの業務の一部を外注して工数を確保する」といった感じです。

戦略・戦術なき目標達成は難しい

目標に対して頑張っていたらたまたま達成してしまった!そんなこともあるかもしれません。しかしビジネスに求められるのは「偶然」ではありません。大切なのは、なるべく確実に効率よく目標達成を目指すことです。

そのためにはしっかりプランを立てて、その通りに進んでいるか数値を見ていく必要があります。ぜひ、みなさんのメディアでもKPI設定をしてみてはいかがでしょうか?現在何が出来ていて、何が出来ていないかの整理にもなりますよ。

次回は、JBPressではどのようなKPI設定を行ったのか、その考え方やメディアサイトならではのKPI事例を紹介いたします。お楽しみに。

株式会社日本ビジネスプレスCAO

小川 卓

【プロフィール】University College London (UCL:英国)・早稲田大学大学院理工学研究科を卒業。渡米・渡英合計14年。TOEIC 965点(2010年)・GAIQ(2017年)・ウェブ解析士マスター(2016年)。趣味はピアノ・テレビゲーム・サッカー・温泉。ウェブアナリストとしてリクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパン等で勤務後、独立。複数社の社外取締役、大学院の客員教授などを通じてウェブ解析の啓蒙・浸透に従事。株式会社HAPPY ANALYTICS代表取締役。2018年3月より株式会社日本ビジネスプレスCAO。

 

※日本ビジネスプレスではMediaWeaver(メディアウィーバー)をご利用のメディア様向けに「グロースハックコンサルティングサービス」を行っております。ぜひ担当者までお声掛けください。

 

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