2021.6.2

Googleサーチコンソール活用 第4回:選んだキーワードに対して、ユーザーと検索エンジンに求められるコンテンツを書く方法

小川 卓(株式会社日本ビジネスプレスCAO)

分析 マーケティング メディア
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前回の記事では「サーチコンソール」を活用して改善するべきキーワードとページを見つける方法を紹介いたしました。今回はその続きになりますため、前回の記事を読んでいない方はチェックしてみましょう。

さてターゲットを決めたら、検索流入やユーザーのニーズを満たすための改善案を考える必要があります。一言でまとめるなら、ユーザーにも検索エンジンにも求められるコンテンツを作成し、検索からの流入を増やすということになります。双方に求められるコンテンツとは?早速見ていきましょう。

ユーザーが検索する意図は大きく分けて4種類しか無い

皆さんが検索をする理由は何でしょうか?その意図は4つに分けることができます。以下の表を御覧ください

コンテンツを用意する際には、検索キーワードがこの4つのうちどれか(あるいは複数)に該当するかを考える必要があります。例えば「選挙」というキーワードであれば「地元の選挙に関しての結果を知りたい(=Know)」かもしれませんし、「投票方法を知りたい(=Do)」かもしれませんし、「選挙に投票に行きたい(=Go)」かもしれません。このように、1つのキーワードに対して複数の意図が存在することもあります。

どういった意図なのかを確認するために一番簡単な方法は、検索をしてみて上位5サイトを見てみることです。内容を読めば、どこに分類されるかがわかるかと思います。

分類を行った上で、この4つの意図に対してユーザーの意図を満たしたコンテンツを用意する必要があります。どういったことが重要になるのかをまとめたのが以下の表です。

意図にあったコンテンツを作成する際には、上記を意識すると良いでしょう。例えば「今年の夏服の流行りを知りたい」というKnow意図の場合は以下のようにコンテンツを考えてます。

早く知りたい: ページの上部にすぐに結論を書く。まずは理解してもらう
正しく知りたい: 嘘の情報ではいけません。また去年や一昨年の情報は重要ではないので、今年の最新の情報を書く必要があります(場合によってはページの定期的な更新が必要)
詳細に知りたい: 流行りを知るだけっではなく、その背景や、それらを代表するブランドや、口コミ情報なども必要かもしれません。

ユーザーが必要とすることを主軸に考えてみましょう。

検索エンジンに求められるコンテンツ

ユーザーが必要な内容=検索エンジンが求めている内容 なのは間違いないのですが、検索エンジンのことも意識をする必要があります。

そこでまず考えないといけないのは、ターゲットとしているキーワードに求められている、「他のキーワード」になります。つまり合わせて一緒に検索されているキーワードなどをチェックするということです。

Googleサジェストはご存知でしょうか?検索ボックスにキーワードを入れると、組み合わせの候補が出てくる機能です。

上記に表示される内容は、直近で合わせてよく検索されているキーワードになります。「オリンピック」と入力したところ、上記のようなキーワードが出てきました。つまり、こういった内容でよく検索がされている⇒こういった内容が求められている⇒自社コンテンツにもこのようなキーワードを含める必要がある という形になります。

こういったサジェストキーワードをまとめて取得するのに便利なのが以下のサイトです。

無料のキーワードリサーチ「ラッコキーワード」
https://related-keywords.com/


キーワードを入力するとサジェストキーワードを紹介してくれます。また右上の「CSVダウンロード」からリストをダウンロードすることも可能です。

他にも左側のメニューから該当キーワードに関して「話題となっているニュース記事」「Googleトレンド(検索の流行り廃り)」「共起語(関連性が高いキーワード)」なども確認することが無料で行えます。

このようなキーワードを意識して、記事やコンテンツのイメージを膨らませましょう。
 

最後に
今回は検索意図を知るという事で、ユーザーと検索エンジンの観点から見てきました。意図にあったコンテンツだけを作ろうという話ではなく、ライターや編集者の視点も大切です。しかし、ユーザーや検索エンジンのことを考えずにコンテンツを作成するのは機会損失につながってしまう可能性が高いです。

次回は検索エンジンからの流入数に大きく影響を与える「タイトル」と「ディスクリプション(説明文)」について詳しく紹介をしていきます。お楽しみに!
 

   第1回:自社サイトで流入キーワードや順位を見られるようにする
   第2回:「検索パフォーマンスレポート」を活用して流入キーワードの傾向を把握する
   第3回:検索流入を増やすべきキーワードとページを見つけるための方法
第5回:タイトルとディスクリプションを改めて理解する
 

株式会社日本ビジネスプレスCAO

小川 卓

【プロフィール】University College London (UCL:英国)・早稲田大学大学院理工学研究科を卒業。渡米・渡英合計14年。TOEIC 965点(2010年)・GAIQ(2017年)・ウェブ解析士マスター(2016年)。趣味はピアノ・テレビゲーム・サッカー・温泉。ウェブアナリストとしてリクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパン等で勤務後、独立。複数社の社外取締役、大学院の客員教授などを通じてウェブ解析の啓蒙・浸透に従事。株式会社HAPPY ANALYTICS代表取締役。2018年3月より株式会社日本ビジネスプレスCAO。

 

※日本ビジネスプレスではMediaWeaver(メディアウィーバー)をご利用のメディア様向けに「グロースハックコンサルティングサービス」を行っております。ぜひ担当者までお声掛けください。

 

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